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No.48 バニーマタル

No.48 バニーマタル

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No.48:Bani Mattar

生産国:イエメン

標高:1500〜1800m

エリア:バニーマタル地方ゴールデンマタリ

品種:アビシニカ原生種

生産処理:ナチュラル

生産者:バニーマタル生産者組合

プロファイル:赤ワイン、ミルクチョコレート、スィートスパイス


イエメン内陸山岳地方、標高1000mから3000mの段々畑で、モカコーヒーが生産されています。かつて、イエメン・モカ港から輸出されていたことで、モカの名で呼ばれるようになったこの地域の中でも、特に有名な産地が、アラビア語で「雨の子孫達」を意味する、バニーマタル地方です。この地方は、その名の通り雨が多く、頻繁に霧がかかることでも有名です。バニーマタルの木は原生種に近いため、生み出されるロットは、素朴でありながら気品のある、香り高い味わいを醸し出すことで知られています。又、乾いた豆が金色に見えることから、この地域の豆は、ゴールデン・マタリとも呼ばれ、世界中でプレミアム価格で取引されています。モカは紅海に面した、イエメンの小さな港町の名前です。1628年のある日、この港でオランダ商船に、40袋のコーヒー豆が積み込まれました。これが、ヨーロッパ人が買った、最初のコーヒーでした。ただし、当時まだヨーロッパでは、コーヒーを飲む習慣がなかったため、この豆はペルシャ、インド方面に売られました。1661年、アムステルダムで最初にコーヒーが売り出されました。もちろんこれも、モカから積み出されたコーヒーでした。その後、ヨーロッパ人は、安いコーヒーを大量に確保するために、それぞれの植民地にモカ」の豆を持って行き、コーヒーの栽培を始めました。現在、南アメリカや東南アジアで栽培されているコーヒーの多くは、もともとこうしてイエメンから運び出されたと、一説には言われていて、イエメンは世界のコーヒーの母国とされています。

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