Coffee Maison
ルー・ジュエルは、 " Elegance made from beans. " をコンセプトに掲げるスペシャルティコーヒーメゾン。崇高なクラフツマンシップに則り、美を追求した至極の一杯とスペシャルティな体験をお届けします。
3つの理念
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Material — 素材
世界各国で開催されている国際的な品評会COE(Cup Of Excellence)において80点/100点以上を獲得している品種を中心に、厳しい審査を通過した確かな品質とトレーサビリティが保証されたブランドのみを取り扱い。その年の気候や雨量などに基づいた適切な管理が行われていること、持続可能な産業を目指した取り組みが積極的に推進されていることなど、様々な観点から製品の至高性が担保されている原材料のみを使用し、お客様へ「美」をお届けする架け橋としての責任を全うします。
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Method — 技術
焙煎毎にデータを収集して分析、より美しいコーヒー豆に仕上がるよう改善し、常に最新の焙煎プロファイルに進化させていきます。また、そのデータを社内外で積極的に共有し、日本コーヒー産業全体のレベルアップに寄与しています。
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Masterpiece — 傑作
私たちは「自己利益のための活動」は致しません。ROUJEWEL®︎が動くことによってどこかのコーヒーファンが幸せなひと時を過ごす、コーヒー産業全体が活気付く、提携コーヒー農家の生活が向上する、環境保護へ動くコーヒーファンが増える、コーヒーが未来へとつながっていく —。そんな、コーヒーカルチャーの繁栄と継承のためにメゾンは存在しています。コーヒーを愛する人が共に手を取り合い、人類の遺産としてコーヒ世界を後世に伝えていく。その一助になるコーヒーこそ、私たちが目指す「最高傑作」です。
「生きていてよかった」を、このコーヒーから。
2050年問題
地球温暖化による気候変動の影響で、コーヒーの栽培に適した土地が減少し、2050年までにこれまでの生産活動が維持できなくなる。これがコーヒー2050年問題です。地球温暖化が大元の原因として考えられているため、スケールの大きさ故に一企業で動かすことができる問題ではないと思ってしまいますが、実はコーヒー産業そのものに地球温暖化へつながる原因があります。それは、「生産農家に十分な報酬が支払われていない」という事から始まっています。
非対等貿易
国別GDPランキングの平均値は、コーヒー消費国が34.3位であるのに対し、ICOコーヒー生産国は132.9位。先進国が途上国から搾取する形態でコーヒー産業が成り立っていることが分かります。コロンビアの農家では125kg生産コストが220ドルに対して、同量収入は210ドルとなっていて、あろうことかコーヒー豆を売れば売るほど生活が出来なくなるという状態に(中南米テレビ局調査)。ニューヨーク市場では、コーヒー豆1樽4ドルが適正価格と言われているのに対して、実際の価格はその30~50%以下で1ドルを割り込むことも珍しくありません。農家は少しでも報酬を確保するため木を切り倒し農地を広げる、違法薬物栽培に転業する、幼い子どもを出稼ぎに行かせるといった対策に出ます。地球温暖化に始まり、人権問題、国勢不安までもが、報酬が不足していることから始まっていると考えられます。
コーヒー粗悪化
今や当たり前となっている100円コーヒー、粉状で流通させるドリップバッグ、お湯に混ぜるだけのインスタントなど、コーヒーの品質やカルチャーとしての価値を蔑ろにし、機能面ばかりを追い求め価格競争に走ったこと、そしてそのサービスを積極的に消費しすぎてしまった結果、コーヒーが 品質ではなく"カフェインの入ったただの液体" という機能性飲料として社会に認識されてしまいました。企業同士の低価格競争に終わりは見えず、さらに農家の人々に適正な収入が届きにくい事態に。しかし、低品質・低価格そのものが問題なのではありません。その次に広がる高品質なコーヒーを探求したくなる、魅力にあふれた世界を提供できなかった私たち作り手・職人の責任です。
求められるメゾン
これまで志ある企業や団体が品評会によって品質を可視化する、製法を見直す、銘柄を明確化するなど、サードウェーブと呼ばれる流れを生み出し、新たな価値創造に取り組んできました。しかし、それらは全て生産農家の努力に依存する形で成り立ってきました。これからは、いよいよ私たち「職人」が変わる時。例えるなら、ロースターAでつくられたゲイシャ種と、ロースターBでつくられたゲイシャ種の違いが明確に伝わり、消費者が自らの意思で考え選ぶことができる。そういったカルチャーへと進化させていかなくては、世界中のコーヒー農家が大量生産よりも品質管理に注力するような、コーヒー世界の永続的な繁栄は見込めません。そのために私たち職人が今やるべきことは、お客様に特別なひとときをお届けするために徹底的にコーヒー豆の品質にこだわること、サヴォアフェールを更に磨き上げ広めていくこと、独自の哲学や世界観をお客様と共有し共に育んでいくことであると、私たちは信じています。
コーヒーカルチャー
思い描くコーヒーの理想は、ワインの様に多様でありながらも適切に品質の評価がなされていること。チョコレートの様に生産者が生み出した価値の上に、作り手が生み出す明確なアイデンティティが加えられ、一つの芸術作品として発展を遂げること。コーヒーという存在そのものの価値を高め、未来永劫コーヒーカルチャーが愛され続ける自然と調和の取れた社会の実現に向けて、サヴォアフェール(職人技術)を継承する高い志を持った企業が、今必要とされています。
Chief Executive Officer
シャトールナールのショコラティエ・Frédéric HAWECKER(フレデリック・アヴェッカー)氏の職人技術に強い影響を受け、高い品質にこだわったスペシャルティコーヒー・ローストアトリエ "ROUJEWEL®︎" を設立。音楽、教育、ファッションにも精通する多彩な一面も併せ持つ。