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No.34 アンデスマウンテン
No.34 アンデスマウンテン
No.34:Andes Mountain
国:エクアドル
標高 :350m〜600m
生産地域:マナビ県 カスコル地区
品種:ティピカ、カトゥーラ
生産者:カスコル小農家連合
生産処理:ウォッシュド
プロファイル:オレンジ、ぶどう、カカオ
エクアドルは、太平洋に面した、南米大陸の北西部、コーヒー産地として有名な、コロンビアと、ペルーの間に位置します。1830年に、コロンビア共和国から独立したエクアドル共和国の名は、赤道直下に位置することから、スペイン語で赤道を意味する、エキュアドールに由来しています。中央をアンデス山脈が縦断し、西海岸は亜熱帯、東のアマゾンエリアは熱帯雨林となっていて、南米の中でも、多様性に富んだ地理、気候を持っています。 コーヒー栽培は、1920 年から始まり、おもに山岳地帯と、太平洋側の丘陵地を中心に、約2万の農家が栽培していますが、そのほとんどは、10ha未満の、小規模農園です。アンデスマウンテンがつくられている、マナビ県、カスコル地区は、首都、キトの西側山岳地帯にあります。栄養分を豊富に持つ、火山灰を含んだ肥沃な土壌は、コーヒー豆の栽培に、非常に適しています。完熟したチェリーは手摘みされ、丁寧に果肉を剥がし、水洗処理が施され、天日を使って自然乾燥されます。原料となるコーヒーチェリーは、小農家同士が協力して、長年に渡り、安定して供給し続けています。 標高が600m前後と、中南米では珍しい、かなりの低地でつくられていて、この地域特性が、浅煎りでも酸が柔らかい、マイルドなコーヒーを作り上げる、ひとつのポイントになっています。 カリブ海のジャマイカや、ドミニカ、キューバにも似ている、風味特性もあり、明るい酸の表情が苦手な方にも、おすすめな逸品です。浅煎りでは、みかん、オレンジのようなフレッシュ感と、アーモンド香、クリーミーな口当たり、甘味があり、舌触りも滑らかで、飲みやすい印象があります。中煎りあたりから、ぶどう、カカオのような厚みと、ティーライクな柔らかさが融合。チョコレートのようなボディーと、丸みのある甘味が増します。深煎りにしても、マイルドな印象は崩れず、ぶどうの皮のような、ほのかな果実味が残ります。カラメルのような甘味が、ボディーと重たさを区別し、軽やかで、優しく包み込むような、カップに仕上がります。