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No.26 ハニー・オアハカ
No.26 ハニー・オアハカ
No.26:Honey Oaxaca
国:メキシコ
エリア:メキシコオアハカ州
標高:1,200~1,300m
品種:ティピカ、ブルボンなど
生産者:UNECAFE(Unidad Ecológica para el Sector Café Oaxaqueño S.C.)
生産処理:フルウォッシュド
プロファイル:青リンゴ、サクランボ、マーマレード
日本の国土面積の約5倍の広さをもつメキシコのコーヒー産地は、湾岸のベラクルース州、太平洋側中南部のオアハカ州、グアテマラ国境沿いのチアパス州の3つに分けることができます。それぞれの土壌や天候などの環境が、異なる味覚特性を作り出します。一般的にはベラクルース州産はフルーティさや華やかさを持っていて、オアハカ州産はユニークさ、チアパス州産は高地産の良質な酸味を有しチョコレートやベリー系の風味を持つコーヒーが産出される特徴があります。メキシコは、その国土面積や地理的環境から、世界有数の生物多様性に富んだ国の一つとして知られています。コーヒーの木のほとんどが熱帯雨林内で栽培されていて、生い茂る森がシェードツリーとしての役割も果たしながらうまく共存しています。通常は産地ごとに分けて輸出されることはなく、その産地が規定標高以上であるという「AL(Altura)」という格付けがなされて流通しています。今回のロットは、オアハカ州のウネカフェ生産者組合に加盟する小規模農家の方々によって作られています。ウネカフェ生産者組合とは、加盟生産者家庭の経済とライフスタイルを向上させるために活動する、持続可能な高品質のコーヒーを生産する組織です。加盟農家は苗木の提供や農園管理全般のトレーニングを受けることによって、小規模農家でありながら品質の向上と安定を実現しています。また、組合は加盟農家の健康管理や住居の整備といった、将来的に末永くこのコーヒーの生産が続けられるような支援をおこなっています。コーヒーの栽培は300軒以上の加盟先住民小規模生産者によっておこなわれていて、ティピカやブルボンといった伝統的な栽培品種が中心。収穫後、各農家でドライパーチメントまで仕上げられるこのコーヒーは、パーチメントの天日乾燥をペタテというヤシの繊維を編んで作られる敷物の上、もしくはコンクリートのパティオ(中庭の意)にておこなっています。ペタテの上で乾燥させる方法はオアハカ州の先住民コーヒー農家で伝統的におこなわれてきた工程で、現地ではこの方法によりハチミツのような風味に仕上がると言われていることから「ハニーオアハカペタテドライ」と名付けられました(※精選方法は水洗式となります)。