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No.24 シャムス

No.24 シャムス

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No.24:SHAMS

国:イエメン

地域:サアナ州マナーカ・西ハラズ地域

標高:1,700m〜2,240m

品種:ティピカ

生産処理:ナチュラル

生産者:ハラズ地域の約300の小規模コーヒー生産者

プロファイル:バニラ、マスカット


アラビア半島で唯一の生産国イエメン。17世紀、イエメンや近くにあるエチオピアの産地で収穫されたコーヒーは、イエメン南端にある「モカ港」からヨーロッパへ輸出されていました。19世紀前半にはモカの港は廃港となりますが「モカ」の名はブランド名として残り、現在の「モカコーヒー」という名が存在しています。日本の1.5倍の国土を持つイエメンではコーヒーは主要な農産物の1つ。人口約2,900万人のうち、コーヒー農家数は約30万人。

そのほとんどが家族経営で農地も1エーカー(約0.4ヘクタール)と他国の小規模農家と比べても非常に小さな生産者です。今回のコーヒー「シャムス」は現地語で「太陽」の意味。ハラズ地域の生産者が暮らすこの地域は標高が

高く、太陽がとても近く感じる事からこのコーヒーは「シャムス(太陽)」と名付けられました。シャムスは300からなる小規模生産者達が栽培したコーヒー。生産者によっては、一番規模の小さい方で250本。大きくて12,000本の木を栽培し、収穫量も生豆換算で9㎏~650㎏と小さな生産者さんの集まりです。栽培環境は暑い季節で平均最低気温が5度。平均最高気温が25度。寒い季節では平均最低気温が2度。平均最高気温が22度。収穫されたコーヒーの実は約1830日ほど掛けて天日乾燥されます。イエメンでは2015年から始まった内戦の影響や、社会問題となっているカート(麻薬的植物)の流行により、コーヒーよりも収入の高いカート栽培へ転換する農家が増え、コーヒーの生産量が減少しています。良質なコーヒーを栽培する事で、生産者の収入を増やせるよう、留学生として日本の大学へ通っていたタレックさんは卒業後、イエメンで活動する兄と連携しながら、品質の高いコーヒーを作り、小規模の農家さん達の生活の向上と、持続可能な農業を実現するため、2018年に「Mocha Origins(モカ・オリジンズ)」を設立しました。彼らのコーヒーは環境負荷を極力抑え、500年以上続く伝統的な栽培方法を守りながらも、最新の手法を絡めながら、良質なコーヒーが作れるように取り組みを行っています。

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