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No.22 ジャングル
No.22 ジャングル
No.22:Jungle
国:ケニア
地域:中央部ニエリ地区
標高:1750m
品種:SL-28、 SL-34
生産処理:フルウォシュド
プロファイル:アプリコット、ジャム、マカダミア
ニエリ地区
東アフリカにある赤道直下の国、ケニア共和国。首都ナイロビから北に約120km、ケニア中央部に位置するニエリ地区は、アフリカ大陸で第2位の標高を持つケニア山を含む世界遺産:ケニア山国立公園と、多くの野生動物を見ることのできるアバーディア国立公園の間にあります。ケニアの中でも高品質なコーヒーが生産されることで有名な高原地帯のニエリ地区に、今回ご案内するジャングル農園はあります。農園は、1920年代に設立された歴史ある農園で、設立当時の農園周辺の自然環境から「ジャングル」と名付けられました。火山性の土壌は非常に肥沃で水はけもよく、気温も約10~28℃と、コーヒー栽培に非常に適した環境です。チャニア川とムリンガト川という2つの清流が近くに流れているため、精製に欠かせない綺麗な水を十分に確保することが出来ます。高品質なコーヒーを作りあげるための自然環境が整っている上に、世界的にも有名な農業指導のプロフェッショナルカンパニーのサポートも受けています。
ケニアコーヒー
最初に東アフリカに広まったコーヒーは「フレンチミッション」と呼ばれ、1877年にフランス人宣教師(=French Mission)がタンザニアに持ち込んだ、レユニオン島由来のブルボンとイエメン由来のモカの間に生まれた「新芽がブロンズ色のブルボン」でした。 その後ケニアの一部にも広がり、1885年頃タンザニアとの国境近くで栽培されていたのがケニアでの最初のコーヒー栽培だと言われています。1903年には、ケニアのカベテに東アフリカ初の本格的なコーヒー研究所となるスコットコーヒーラボラトリーが設立されます。この研究所は世界中から様々な品種を入手し、特徴的な品種を輩出していきます。品種SL-28は、ケニアで最も高品質と言われる品種のひとつで、スコット研究所(Scott Laboratories)の頭文字SLの28番目の品種という名が付けられています。ケニアが排出した品種は、他にもRuiru11などが有名です。1944年には、ルイル近郊にコーヒー研究所(Coffee Research Station : CRS)が設立され、ケニアのコーヒー研究の中心地となります。品種Ruiru11は、そのルイルのCRSで1985年に輩出された比較的に新しい品種です。研究所のある場所であるルイルと、最初の数字1は交配の方法、その1番目に作られた品種という意味で、Ruiru11という名が付けられています。
認証
ジャングルは、レインフォレスト・アライアンス認証を取得しています。レインフォレスト・アライアンスは、伝統的な栽培方法を用いて森林と野生生物を守り、労働者に適切な労働条件を与えている農園を認証しています。認証の主な内容は、①熱帯雨林の日陰で育てること、②野生生物を保全すること、③化学肥料の使用を管理し削減すること、④労働者に適切な労働条件を与え、地域社会全体が恩恵を受けることです。農園には様々な樹木が生え、稀少な種を含む多くの野生生物が生息しています。レインフォレスト・アライアンス認証コーヒーを選ぶことは、熱帯雨林を守ること、コーヒーの未来への投資に繋がります。ジャングル農園は、さらにグッドインサイド認証も取得しています。グッドインサイドとは、原産地や栽培農園などのトレーサビリティを重視し、信頼できる方法で生産や加工が行われているかを消費者に証明できる認証プログラムです。また、労働者の賃金・健康・安全などの確保、農薬・環境汚染・廃棄物などの管理、生産の記録や管理・公正な取引を保つなど、厳しい203項目の基準が設定されています。