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No.10 エル・ディアマンテ
No.10 エル・ディアマンテ
No.10-24 El Diamante
国:ホンジュラス
標高:1700m
エリア:インティブカ県マラグアラ、ポッソ・ネグロ
品種:ブルボン
生産処理:ウォッシュド
生産者:フランシスコ・アルヴァラード
プロファイル:ダークチェリー、アセロラ、ビターチョコレート
モンテシージョエリア
ポッソネグロ村は、インティブカ県北東部マサグアラ近郊にある山岳地域の農村です。ラ・パス県とインティブカ県の谷あいに位置し、この山間部に多くのコーヒー農園が点在します。北東向きの斜面に面したこの地域は、ラ・パス県のサンチアゴ・デ・プリングラとは県を跨いで向き合うような高地となり、同じモンテシージョ山脈系のエリアとしても異なる風味特性を持っています。気候は18-25℃と涼しく、標高1700-1800mの高地に多くの小規模生産者の農園があります。生産区分においてはモンテシージョエリアに分類されますが、モンテシージョ山脈に点在する山々は、それぞれ日商条件や気候条件、標高なども異なり、コーヒーの風味においても多様性があるとされています。ポッソネグロは、雨季と乾季のはっきりとした気候と日照量の豊富さ、乾燥した土地が特徴で、濃厚な甘さとフルーティで厚みのあるフレーバーが特徴です。
エル・ディアマンテ
エル・ディアマンテ農園は、コーヒー生産者であるフランシスコ・アルバラードさんがこのポッソネグロで2010年ごろに購入した新しい農園です。ホンジュラスにおいては、さび病や価格の低迷から、各所で農園放棄や農業離れが深刻な問題でもあり、エル・ディアマンテも、そうした農園の1つでした。ポッソネグロは、ちょうどその頃にCup of Excellenceでも優秀な成績を収めており、スペシャルティコーヒーにおいて注目を集める産地の1つでした。アルバラードさんは荒れ果てていたこの農園に目をつけ、一からリノベーションを施し最高のコーヒー作りに向けて動きはじめます。農園は彼が家族と暮らす家からは離れていましたが、家族が献身的に農園に通い、多くの改良・努力を続けた事で素晴らしい風味を兼ね備えたチェリーが収穫できるようになりました。特に土壌においては入念に成分分析を行い、スケジュールに基づいて7月-10月-12月の年3回の堆肥投入が行われています。選定は開花する3月~4月に掛けて1本1本丁寧に行い、木のコンディションを毎年しっかりと管理しています。そうして実ったチェリーは、土壌の栄養を存分に貯え、赤々と均一に成熟して収穫を迎えます。現在は農地を広げながら、特別な品種の生産も実験しています。