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No.07 エル・ロブラル

No.07 エル・ロブラル

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No.7:El Roblar


国:ホンジュラス

標高:1630-1670m

エリア:コマヤグア県サンセバスチャン、ラ・ペニータ

品種:イエローカトゥアイ

生産処理:フルウォッシュド

生産者:ロサ・ディマス・フネス・マシアス

プロファイル:シトラス、グリーンアップル、プルーン


始まりは、木の棒

 コマヤグア県南部のラパス県との県境に位置するエル・ロブラル農園。標高1500-1700mの高いエリアで、北東の谷あいから来るカリブ海系の暖気と山からの冷気が重なる土地で、比較的雨量も多く寒暖のバランスに優れた微気候をにあたります。エル・ロブラル農園は夜間15℃まで冷え込み、標高以上に寒暖差が特徴です。また、肥沃な土壌で砂状の石灰質土壌と粘土質な土壌が混ざり、根張が良く保水性&水はけの良さを両立しています。農園は、ロサ・ディマス氏の父の代から50年以上の歴史を持ちます。先代が生産を始めたばかりの頃は設備もなく、木の棒で果肉除去をし、自然の岩の上をパティオ(乾燥台)にして乾燥させ地元の市へ売りに行くというからスタートしました。2010年ごろからスペシャルティーコーヒーの生産へシフトし、2012年にはCup of Excellenceを初めて受賞。2009年まで1Ha だった農地も、この10年で10Ha まで拡張し、現在はロブラル農園とロブレ農園の隣接する2区画で生産をしています。


環境がコーヒーをつくる

 エルロブラル農園では土壌や木々のケアを第一に考えています。肥料、手入れ、シェードツリー(直射日光をコーヒーノキに当てないようにするための樹木)の調節には特に気を遣い、毎年熟度の高いチェリーを収穫しています。シェードツリーとして農園にそびえ立つ樫の木(ロブレ)はブランド名の由来であり、農園のシンボルでもあります。こうして育てられたチェリーをカップクオリティの高いコーヒーにするために、生産処理において使用する全ての機械・器具のメンテナンスも徹底されています。近年では、泥の混ざらない綺麗な水で生産処理を行えるように貯水槽を作り、発酵槽も木製からコンクリートへ切り替えるなど、品質向上に向けて衛生面も強化してきました。肥料は、5月7月9月に既製の肥料を3回投入。そのほか、カルシウムやパルプで作った自家製の弱酸性肥料を8月に撒き、莫大なコストを掛け土壌の維持保全に努めています。


究極のウォッシュド

 乾燥工程に使うビニルハウスのアフリカンベッドや、ナチュラル専用のパティオ(乾燥台)の設置など毎年設備投資を行い、品質のアップデートを絶えず行っています。特に農園のベースとなるウォッシュドプロセスは、何度も改善を重ねて現在のクオリティに至っています。今回のイエローカトゥアイは、収穫時点でのピッキングがクオリティに大きく影響するため、その精度には非常に神経質に取り組んでいます。チェリー収穫後はそのまま2回の水洗を行い、フローター(水に沈まない浮豆のこと。未成熟豆や虫食い豆は健全豆より軽くなっているため水に浮く。カップに混ざると渋味やエグ味の原因となる)や異物の除去、チェリーに付着した微細な汚れを徹底的に落としています。果肉除去を行った後は、新たに作った貯水槽の綺麗な水を使い、24時間前後の発酵工程を経てミューシレージ(コーヒー種子にまとわりつく粘液質の糖分)を取り除き、15日かけてスロードライ。現在もこの発酵工程は試行錯誤が続いていて、発酵時間や層の厚さ、日陰・天日など各シチュエーションのデータを蓄積し、クリーンで複雑な風味を引き出すムラの無い発酵を目指しています。オレンジやプルーン、グリーンアップルなど複合的な風味の要素が感じられ、複雑さに長けたコーヒー。明るさや甘さ、果実味など全体に不足する印象がなく、コマヤグアのエル・ロブラルらしい充実した一杯に仕上がっています。

 

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