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No.9 リモンシージョ
No.9 リモンシージョ
No.9 Limoncillo
生産国:ニカラグア
標高:980mから1350m
エリア:ニカラグア・マタガルパ
品種:ジャバニカ
生産処理:ウォッシュド
生産者:マリア・ムクエワン
プロファイル:レモンピール、メロン、ジャスミン
繊細で複雑な香りと、豊かな風味で人気の、ニカラグアの珍しい品種、ジャバニカのご紹介です。ニカラグアのリモンシージョ農園が、手間をかけて栽培しているジャバニカは、やわらかく甘い香りに、ジャスミンやシトラスを感じる、クリーミーな飲みくちが魅力的な、マイルドリッチな仕上がりになっています。このジャバニカという品種の出自は、1800年代にまで遡ります。その昔、オランダ人が、インドネシアのジャワ島に、エチオピアを起源とする、コーヒーの苗を植えました。 そこで育ったこの品種は、ジャワ島のスペルを英語読みして、ジャバとよばれるようになります。エチオピア在来種の血を引きながらも、粒立ちは大きく、さび病への耐性もあることから、アフリカ、中米へと栽培が拡大し、その流れの中で、ニカラグアにもたらされました。ニカラグアで育った、ジャバという品種ということで、現在はジャバニカ、と呼ばれています。在来種らしい華やかさは健在で、徐々に人気を集め始めている、昨今注目の品種です。環境耐性があり、ゲイシャや、ティピカに比べて、栽培がしやすいことから、ジャバニカを栽培する農園のほとんどが、小規模な零細農園で、今回のリモンシージョ農園も、家族経営の小さな農園です。リモンシージョとは、小さなレモンの木、という意味で、この農園をはじめたころ、この地になぜか、レモンの木が育っていた、ということから命名されました。非常に美しい環境を持つ農園で、園内に滝が4つあり、いくつもの小川が流れ、様々な植物や、野生の動物が見ることのできる農園です。 剥ぎ取ったコーヒーの果肉を、堆肥として再利用したり、水洗処理した後の汚水を、土へ還すことで、自然の力で浄化したりと、自然への配慮もされていて、レインフォレストアライアンスに、認証されている農園でもあります。2008年には、ラ・グロリア農園と共同で、品評会にも出品し、国内で第2位に選ばれるなど、高品質なコーヒーの作り手として、注目が集まっています。