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No.31 クリンチマウンテン

No.31 クリンチマウンテン

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No.31:Kerinci Mountain

国:インドネシア

エリア:スマトラ島南部クリンチ周辺カユアロ村

標高 :1,300~1,650m

品種 :シガラルタン、アテン等

生産処理:スマトラ式

生産者:ALKO生産者組合

プロファイル:オレンジ、クランベリー、シトラス


インドネシアの新しい産地・クリンチマウンテンは、標高3,000m越えの大きな山です。栽培エリアそのものも、名産地・リントンよりも比較的高く、ほとんどが1,600m前後で栽培しています。クリンチマウンテン周辺には昔からコーヒー生産者がたくさんいましたが、そのほとんどがスタンダード等級のG1クラスに混ぜられて、この地域のコーヒーとして販売されることはありませんでした。しかし近年、若く意欲的や生産者組合が数多く作られるようになり、徐々に地域のコーヒー産業が活気付いてきました。今回のロットを手がけたALKO生産者組合もその中の一つで、代表のスルヨノ(Suruyono)さんが460世帯の農家をまとめ、彼らにスポットライトが当たるようなコーヒーづくりに取り組んでいます。組合に属する、小農家の栽培面積を全て合わせると、およそ400ha、東京ドーム85個分の広さにまでおよびます。通常のよりも木の感覚を広めにとって栽培しています。シェードツリーにはシナモンや、マンダリンオレンジ、カリアンドラを植え、それらが野生生物の住処となっています。剪定も定期的に行い、コーヒーの栽培管理をしっかりとおこなっている生産地です。シェードツリーとして植えられているオレンジの木の下でゆっくりと育つコーヒーは、インドネシアのメインブランドであるマンデリンのような、豊かな土の香り、いわゆるアーシーな風味とは全く異なるキャラクターを持ちます。まさにオレンジのような、明るく甘さのある煌びやかな酸味が楽しめます。インドネシアの主食である米の栽培も盛んに行われており、換金作物としてはコーヒーのほかに、スパイスなどが栽培されています。クリンチマウンテン周辺の山々から流れる水を、農耕や生活用水として使用しているため、自然林を大切に守ろうという風土が強く根付いている地域です。

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