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No.35 ヴィオレッタ
No.35 ヴィオレッタ
No.35:Violeta
国:ブラジル
標高 :1000〜1100m
生産地域:ミナスジェライス州サンアントニオ地区
品種:ムンドノーボ、カトゥアイ
生産者:サンコーヒー生産者組合
生産処理:ナチュラル
プロファイル:ワイニー、プラム、チョコレート
ブラジル、ミナスジェライス州、サンアントニオ地区の、約20農園からなる生産者共同体、サンアントニオ生産者組合、サンコーヒーが放つ、至極の逸品をご紹介。ポストハーベスト、つまり収穫後の、ユニークなプロセスでの味づくりが、注目されつつあった2015年ごろから、特別な味を作るべく、ユニークな生産方法が検討され、キャマダグロッサ、別名、シックレイヤーズ、と呼ばれる方法を生み出しました。この方法は、コーヒーチェリーの収穫後、5cmほどの山になるようチェリーを盛り、その乾燥のスピードを遅らせることで、より奥深い発酵を可能にし、濃密で、とろみのあるテクスチャーを、表現することができます。ブラジル特有の肥沃な黒土、テーラロッシャと、果肉をつけたまま乾かす、ナチュラルプロセスも合わさり、ボディーのしっかりした、腰の据わった味わいに仕上がっています。生産元であるサンコーヒーでは、収穫のタイミングと、収穫機の微調整に重きをおいていることから、未成熟なチェリーの混入が、非常に少ない状態で収穫することができ、水に浮かべて選別する、フローター選別を行う必要がありません。収穫したチェリーは、そのままアスファルトの上、いわゆるパティオに広げ、乾燥させます。現地ではこの方法を、ニュージレトダホーサ、と呼んでいます。これは、収穫したチェリーの熟度が高く、なおかつ均一性も高い、この銘柄だけができる方法です。水上でのフローター選別がない分、コストが削減でき、より新鮮な状態で、乾燥工程を始めることができます。銘柄の名称、ヴィオレッタの由来は、バイオレット、つまりスミレを意味するポルトガル語で、フレーバーで感じる、レーズンやプラムに共通する、紫やピンクをイメージして、名付けられました。名前はもちろん、それに劣らぬ濃密なカップからも、孤高の大人感、妖艶な色っぽさを、感じることができます。近年では、麻袋をロットエリアごとに変えていて、その個性的なデザインも注目されていて、インテリアや、バックとして活用されています。艶やかで可愛らしく、ヴィオレッタを象徴とする、美しいデザインとなっています。口に含んだ瞬間、ほんのりと、ワインのような香りが、口の中に広がり、繊細な酸味とともに、プラムやチョコレートを感じさせる、豊かなボディーが魅力的な一杯です。