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No.11 モンジュール
No.11 モンジュール
No.11-24 Mondul
国:タンザニア
標高:1700m
エリア:アルーシャ近郊
品種:N39、KP423
生産処理:ウォッシュド
生産者:ハンター・フリント
プロファイル:レッドアップル、キャラメル、ミルクチョコレート
キリマンジャロ
「タンザニアコーヒー」と聞いてもピンとくる人は少ないかもしれませんが、「キリマンジャロコーヒー」と聞けば知っているという方も多いのではないでしょうか。日本ではおなじみの高級ブランドコーヒー「キリマンジャロ」は、野生味溢れると表現されるほどの突き抜ける酸味特性があり、その爽やかさが世界のコーヒーファンを虜にしてきました。キリマンジャロは特定銘柄として指定されている特別なコーヒー豆です。ブランドの定義を《タンザニアで生産されたアラビカ種コーヒー豆のことを指します。ただし、ブコバ地区でとれるアラビカ種コーヒー豆だけは含まない。》と定め、厳格な基準を設けています。
イタリアの血
この農園は1931年、イタリア人のコント・ダヴィコさんによって開拓されました。1922年ダヴィコさんが22歳の時、兄が新婚旅行中にウガンダで亡くなったことをきっかけに、東アフリカを訪れました。そこでアフリカの美しさに魅せられ、そのままアフリカ開発会社に就職。その後ファミリーの援助を受けて、この土地を購入しましたが、第二次世界大戦後にタンザニアは社会主義化の波にのまれこの土地を没収されてしまいます。1952年に返還を受け、ダヴィコさんは再開拓を開始。残念ながら農地整備途中の1983年にダヴィコさんは亡くなってしまいましたが、息子兄弟のコラドさんとルジェロさんが「特別なコーヒーを飲みたい人に供することができる、良質なコーヒーを作る」という父の遺志を継いで同農園を経営してきました。現在は、バルカ・エステート社に農園経営を委託しています。
生産環境
コーヒー生産に理想的な海抜1650~1840m、水はけがよくミネラルが豊富な火山灰層、腐葉土と地下水の恩恵を受け、シェードツリーの作る涼しい日陰の中でケント種(ティピカ種×ブルボンの配合種)が栽培されています。イタリア人ならではの近代的な生産手法、品種の限定、剪定のサイクル化など、長年の努力の結果、1999年見事タンザニアコーヒー協会のコンクールで金賞を受賞しました。農園には植木職人が常駐していて、カット1年未満、1年後、2~3年後、翌年カット予定の4グループに分けて収穫サイクルを設定することで、効率と品質の両立を図っています。レッドカラントやリンゴ、アプリコットなどの華やかな風味、カラメルのようなアロマとミルクチョコレートのような甘さなどの風味を感じることができます。